エアコン移設ってなんでトラブルになりやすいの?

先ほど、料金の紹介をさせていただいたエアコン工事について

エアコン工事は引越しをするときに高確率で発生するオプション料金になります。

まず料金のページでご紹介した項目をちょっと詳しく、どこまでやってくれるかをご説明いたします。

・基本移設とは、付け外しの作業のみということ、エアコンは部屋の間取りや、ホースを出す穴の位置などの条件によって部品を丸ごと交換しないといけない場合が多いので、この金額のみで済んだらラッキーです。

極端な例にはなりますが、新居のエアコン穴の位置、取り付け場所や室外機との位置関係から、旧居で使っていたホースはどう頑張っても室内機から室外機まで数センチ届かないとします。エアコンホースは冷媒ガスの圧力を受ける部品であるため、その性質上延長して節目を増やすようなことはしません。そのため、数センチ届かないから少し延長するというようなことができず、足りる長さのホースを新調しなければなりません。

また、ホースの別パターンとしては、エアコンホースはエアコンからエアコン穴まで数度折り曲げて使ったりするのですが、エアコン設置位置とエアコン穴の位置関係は物件ごとに違います。この時「曲げ直せばいいじゃん」とよく言われる方がいらっしゃるのですが、エアコンホースは数年使っていたりすると表面が錆び、曲げ直せなくなります。無理やり曲げると、ホースが潰れますし、仮に形は合わせれたとしても曲げ直した部分が構造上脆くなり、エアコンを動かしガスの圧力を受けた際に破断しる原因にもなります。

こういった理由から、基本移設はその費用内で済めばラッキーなのです。

・対してパック移設は、移設時に追加料金になりやすい部分を最初から交換前提で考えて、トータルで安くなるように料金を組んでいるものです。特殊な条件(コンクリート壁に穴を追加で開けないといけないなど)の場合を除き、多くの場合はパックで対応できるため、金額が後で上下するのが不安・嫌だということであればこちらにされるのが安全です。

こういった理由を踏まえた上で、引越し業社にエアコン工事を頼むメリットは、見積もり時点で引越し作業日に合わせて電気工事日の手配を簡単に済ますことができる点と通常の電気工事会社に頼むよりも安く工事できる点が挙げられます。

デメリットとしては、引越し会社経由で工事する場合、金額内に引越し会社へのマージンを含んでいることで工事業社自体の利益がかなり少ないこと、お客様都合で工事日程を詰められやすいため人気日に工事数が多くなるケースも多々あること、これらの理由から、当日担当する作業員によってはかなり荒い作業をされるので、物損等のトラブルに発展しやすいです。もちろん丁寧に作業する方も当然多いので、ここは運になります。(当日作業員は選べない)

そのほかにも工事トラブルについて、通常の業者に頼む場合は何か起こった時に業者に直接連絡をするお客さんが多いですが、引越し会社経由で頼んだお客さんは工事トラブルを引越し会社に連絡することが多いです。こうなると、工事業社であればすぐ修正できるようなトラブルでも、引越し会社で頼んだ場合は引越し会社→工事業社のように対応が迂回される方が多いため、最終的には工事業社の対応になる場合が多いですが、そこに行き着くまでの手間がかかるということも発生しやすいと言えます。

結論として、エアコン工事は追加料金がかなり発生しやすく、知らない方だと「話がちがう!」「追加なんて聞いていない!」となりやすい部分なので、かなりトラブルにつながりやすいです。基本移設・パック移設どちらにするかは、お客さんで選択できますが、それぞれのメリット・デメリットを知った上で自分の考えにあったベストな選択することが大切です。

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